札幌市民の皆様へ

札幌市ACSネットワークからのおしらせ

ACSネットワークの各当番病院は札幌市の救急隊が搬送する急性心疾患の症状を有する患者さんを速やかに受け入れています。胸痛、胸の重苦しさ、突然の呼吸困難や息苦しさなどがあればまずは119番しましょう。急性心疾患では一刻も早く治療を開始することこそが大切だからです。

急性冠症候群(ACS)とは

急性冠症候群(ACS)について国立病院機構北海道医療センター循環器内科の竹中 孝医師が分かりやすく解説しています。
ここをクリックしてください(pdfファイル)

「救急安心センターさっぽろ」をご存知ですか?

救急の相談や急病の際に受診可能な医療機関を知ることができます。

第4回ACSネットワーク市民フォーラム

H24/09/22
多数参加していただきありがとうございました。

第5回ACSネットワーク市民フォーラム

H25/11/25(土)
ふるってご参加下さい。

「さぽーとほっと基金」にACSネットワークがとりあげられました。

H24/07/09
銀の知恵呼吸困難や息苦しさなどがあればまずは119番しましょう。急性心疾患では一刻も早く治療を開始することこそが大切だからです。

救急車から搬送病院への心電図伝送が始まりました

H24/06/25
札幌市ACS ネットワークでは、札幌市消防局と協働で平成24年6月25日(月)より、循環器疾患の死亡率をより少なくするため、ACS 参画病院等の循環器病院へ救急車が搬送中に詳細な心電図波形の伝送を始めます。急性心筋梗塞などといった、急性冠症候群の治療の基本は、冠動脈が完全に閉塞していない場合には閉塞を未然に防ぎ、閉塞している場合にはできるだけ早く血流を再開することです(再灌流療法といいます)。治療の成否はどれだけ冠動脈の閉塞時間を短くし、心筋の障害を少なくできるかにかかっています。完全閉塞が1時間を過ぎると、再灌流が15 分間遅れるごとに死亡率が上昇します。冠動脈の閉塞時間短縮のためには、救急車が病院到着後、速やかに病院で治療を行う必要があります。そのため、救急車が病院に到着する前から、冠動脈の閉塞箇所の特定に有効な12誘導心電図波形を、医師に対して伝送を行うことで、治療に携わる医師は事前に閉塞箇所を予測して、手術室の準備や、処置チームの召集を行うことが可能となり、治療時間の短縮を図られるため、循環器疾患死亡率や後遺症を低減させることが可能となります。今後、救急車から搬送病院への心電図伝送が始まるにあたり、救急車内では12誘導心電図波形の伝送実施のため、胸に心電図用のシールを10枚貼らせていただきますので、救急隊による心電図測定に、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

市民公開講座のスライドをpdfファイルで掲載しておきます。

市民公開講座のお知らせ

H24/02/19

救急安心センター講習会のお知らせ

H23/02/28

第3回札幌市市民公開講座

―心臓救急2011ー
大事なあなたを守るために

日時:平成23年3月26日、土曜日午後1時開場
場所:札幌医師会館5階

ACSネットワークでは、札幌市医師会西区支部、さっぽろ循環器懇話会、ノバルテイスファーマ(株)との共催で、市民を対象として、市民公開講座「心臓救急2011ー大事なあなたを守るために」を開催します。ご自分の健康状態を知り、救命処置やAEDの使い方を学び、札幌市の心臓救急について考えていただき、市民を中心に、専門医・コメデイカル、医師会・中核病院・救急隊が手を携えて連携を強化することを目的としています。

1.自分の体を知る 検査体験コーナー
まず自分の体のことを客観的に知ることが必要です。動脈硬化を知るための様々な検査や最近話題の睡 眠時無呼吸検査を通して、自分を知ることを実感します。
実施責任者:北海道医療センター循環器内科医長 別役徹生
北海道医療センター検査科技師長 酒井哲夫

2.大事な人を救命する 救急医療体験コーナー
急性心筋梗塞など急性冠症候群では、突然発症し死に至ることがあります。周囲のご家族・ご友人をとっさの判断で救命する、あるいは、そのお手伝いができるようにすることが大切です。救命処置やAEDの使い方を学びます。
実施責任者:札幌市消防局 消防司令 岡本 征仁
北海道医療センター循環器内科医長 寺西純一

3.札幌市の心臓救急について知る 午後2時半開始
司会北海道医療センター循環器内科医長 竹中 孝
『生活習慣病?動脈硬化を予防するには??』
牧口光幸 まきぐち内科・循環器科クリニック院長
『急性心筋梗塞?突然の激しい胸痛! その時、何をすべきか??』
浦澤一史 時計台病院循環器センター長

共催:札幌市医師会西区支部、札幌市ACSネットワーク、さっぽろ循環器懇話会、ノバルテイスファーマ(株)
後援: 北海道、札幌市、北海道新聞社、札幌市医師会、企業各社
実施責任者:国立病院機構 北海道医療センター循環器内科診療部長 岡本 洋

内容:札幌市市民を対象として、市民公開講座が開催されます。自分の健康状態を知るために動脈硬化、血糖測定、睡眠時無呼吸検査など検査体験コーナーがあります。救命処置やAEDの使い方を学ぶ救急医学コーナーがあります。さらに、札幌市の心臓救急について知るための講演会が行われます。市民公開講座では、専門医・コメデイカル、市民・医師会・中核病院・救急隊が手を携えて「顔の見える」医療連携を強化し、広く市民の健康増進に資することを目的としています。急性心筋梗塞や心臓突然死など循環器救急疾患は多くの国々で大きな問題となっています。循環器疾患、ことに心臓突然死や急性心筋梗塞は、突然発症し死亡に至ることが多く、ご本人・ご家族をはじめとして残された人々に与える衝撃は大きいものがあります。急性心筋梗塞は我が国で年間100万人、心臓突然死自体は年間3~5万人、交通事故死の10倍以上多いと考えられています。札幌市のような都市の場合、多くの診療機関があり、交通網が整備され救急隊の搬送も完備され、死亡率が少ないと考えられがちですが、急性心筋梗塞の死亡率は全国平均の2倍近く高いとの調査結果があります。突然死は心臓が原因で起こる心臓突然死が全体の7割を占め、いわゆる働き盛りの「団塊の世代」を中心として増加傾向にあります。実際、47歳でスカッシュ中亡くなられた高円宮様、最近ではプロ野球の小林元投手、その他年代にかかわらず多くの有為な人の健康を直撃します。治療上大事なことは、可及的速やかに専門施設へ搬送され、早期に専門治療を受けることにあります。本市民フォーラムは、こうした循環器救急の現状と問題点を洗い出し、市民・医師会・診療機関・健康関連企業が手を携えて、健康向上に少しでも貢献することを目的として計画されました。

日時:平成23年3月26日、土曜日午後1時より3時間
場所:札幌市医師会館
内容:約300人の地域住民を対象に循環器フォーラムを開催し、市民の健康向上をはかるための機会とする。
方法:北海道新聞などで広報を行い、各医療機関などへ配布、市民に告知
睡眠時無呼吸関連機器・徐細動器・AEDなどの医療器具展示を行う。動脈硬化測定などを行う

第103回日本循環器学会北海道地方会

H23/03/02
市民フォーラム
心臓救急~現場からの提言~

〔日時〕 平成22年6月19日土曜日 午後2時~4時
〔会場〕 札幌市教育文化会館 小ホール
〔共催〕 第103回日本循環器学会北海道地方会/札幌市ACSネットワーク/さっぽろ循環器懇話会
〔後援〕 北海道/札幌市/札幌市医師会/札幌市医師会西区支部/北海道心臓協会/北海道新聞社
〔実施責任者〕第103回日本循環器学会北海道地方会会長 北海道医療センター診療部長 岡本 洋

ご 挨 拶
本日はお忙しい中、ご参集いただき心よりお礼申し上げます。主催者を代表し、ご挨拶を申し上げます。本フォーラムは、日本循環器学会北海道地方会開催に合わせ、市民・学会・医師会・救急隊・行政など立場を越えて、より良い心臓救急を目指すために企画されました。ご存知のように、急性心筋梗塞や心臓突然死など循環器疾患は、先進諸国で社会問題となっています。頻度が高いだけではなく、働き盛りの人に突然発症し、死亡に至ることが多く、ご本人・ご家族をはじめとして、残された人々に与える衝撃や社会的影響が大きいからです。心臓突然死の70%以上が、急性心筋梗塞など急性冠症候群(ACS)とされています。ACSでは、発作から再び血液が流れ始めるまでの時間が生死の境目となります。高血圧、糖尿病、心電図異常、不整脈など循環器疾患の指摘を受けている人は、胸痛、呼吸困難、気が遠くなる、めまいなどが起きたときは、一刻も早く、しかるべき病院へ辿り着くことが大事です。今、札幌市の心臓救急医療が見直されています。救急隊の搬送システムやCCUなどの集中治療体制が整備され、薬物治療が進歩し、カテーテル・インターベンション、植え込み型除細動器等、医療機器・技術が進歩・普及しました。しかし、病院に辿り着く前に死亡するケースも多いため、できるだけ早く専門施設へ搬送し、早期に専門治療を受けていただくことが治療上も重要です。より効果的・効率的な救急ネットワーク・システムが模索される所以です。プログラムでは、北海道医療センター竹中先生の司会で、東京都CCU連絡協議会高山会長から、我が国では先駆的かつ実績を上げている「東京都CCUネットワーク」の取り組みをご紹介いただき、木村先生から心室細動により救急搬送された体験談、伊藤消防司令から救急搬送を行う救急隊の現状と取り組み、また、手稲渓仁会病院村上先生から、札幌市の新たな心臓救急「ACSネットワーク」について、さらには、山口医療参事から北海道の行政的対応についてご講演頂く予定です。会場内では、インターベンション カテーテル・植込み型除細動器・AEDなどの救急関連医療機器を展示します。非常に短い間ではありますが、密度の濃い時間を共有し、市民の目線から有益な議論が行われる機会となりますことを期待します。
市民フォーラム-心臓救急-事務局代表  岡本 洋


プログラム
司会北海道医療センター循環器内科医長 竹中 孝
1.基調講演 心臓救急:首都1200万人の命を預かる現場からの提言
東京都CCU連絡協議会 会長
榊原記念病院 副院長   高山 守正
2.経験談-心室細動からの生還
きむら内科循環器科クリニック 木村 謙一
3.札幌市における救急業務の現状と取り組み
札幌市消防局救急指導係 消防司令 伊藤 幹
4.札幌市の急性心筋梗塞の実態とACSネットワークの立ち上げ
手稲渓仁会病院循環器内科部長 村上 弘則
5.行政・北海道の立場から
北海道保健福祉部健康安全局医療参事 山口 亮
閉会の辞第103回日本循環器学会北海道地方会会長 岡本 洋


1.基調講演 心臓救急:首都1200万人の命を預かる現場からの提言

東京都CCU連絡協議会 会長
榊原記念病院 副院長 高山 守正

救急に従事する医師不足をはじめとする救急医療の危機が叫ばれている最近の時勢の中で、札幌に“札幌市ACSネットワーク”が開設された連絡を受けました。札幌市民の皆さんにとって大変喜ばしい進歩の始まりです。現代の日本の医療は世界の中でも屈指のレベルに達していますが、肝心な点は、緊急な疾患の発症にあたり、早期に必要な時期にその医療が供給できるかどうか、という点にあります。緊急心血管疾患から市民の安全と健康を護る活動を長く続けてきた東京都の代表として、東京の実状はといいますと、私達は1978年に東京都CCUネットワークをスタートし、この問題に取組んできました。夜間人口1200万人を預かる私達のネットワーク運営の目標は以下に挙げられる事項であります。
急性心血管疾患に罹患した全ての都民が、
1)円滑な救急搬送を受けられる
2)最良の医療を受けられる
3)東京都全域で受療できる
4)行政・救急搬送との綿密な協力を基盤とする
5)東京都全体の医療施設の相互連携を高めた心臓救急事業の運営を図る
このポリシーの元に、今回、東京都での活動の成績を示し、札幌市民の皆さんへの新しい“札幌ACSネットワーク”に向けて、大きな応援の声をあげさせていただきます。
上の講演のスライドをpdfファイルで見る。(ファイルサイズが大きいので少し時間がかかります。)


2.経験談-心室細動からの生還
きむら内科循環器科クリニック 院長 木村 謙一

小生の病名はBrugada症候群である。1999年8月31日、突然、心室細動(VF)に遭遇した。一旦、意識回復後、救急車内で装着したモニター心電図にてVFの出現を自分で認識した。電気的除細動(DC)の指示を救急救命士に出した直後に再度意識消失した。救急蘇生を受けて気付いた時には病院のベッド上にいた。繰り返しVFを来したため計8回に渡ってDCを受けたようである。入院後の精査の結果、特発性心室細動、Brugada症候群と診断され同年9月14日に植え込み型除細動器(ICD)を植え込んだ。退院後、2週間程休養して臨床の現場に復帰した。その後、不整脈発作はなく良好に経過した。尚、植え込み時から1年間程はいつ発作が起きるのか、ICDが作動したらどうなるのかという不安感が付きまとっていた。しかし、その後はICDが入っていることで自分の命が守られているという安心感に変わった。2007年10月23日にはICDの電池交換術を受けた。現在も外来業務を通常通り行っている。VF発症当時、幸運にも救急救命士が同乗していたことが一命を取り留めた要因と思われる。
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3.札幌市における救急業務の現状と取り組み
札幌市消防局警防部救急課救急指導係 消防司令 伊藤 幹

札幌市は人口約190万人の全国5大都市の一つです。当市には現在31隊の救急隊があり、310名の救急隊員の編成により、救急業務を担っています。また、消防ヘリコプターも2機を有し、常時1機365日の運用体制を取っています。 過去5年、救急出動件数は微減で推移していましたが、平成21年から増加に転じ、71,470件を数えます。1日あたりの平均出動件数は195.8件、約7.4分に1回出動している計算になります。救急要請の種別では、急病が全体の約6割を占めており、これは過去から変化のないものとなっています。程度については軽症が多く、高齢者の要請が多く見られます。急病の中で、心疾患は、消化器疾患、脳疾患に続く第3位となっており、決して少ない数字ではありません。また、年間の心肺停止症例については、年々増加しており、平成21年には1376症例あり、この中で、心臓に起因する症例は773例、半数以上を占めています。当市では2000年から心肺停止患者さんの予後を調査し、救命効果を高めることを目的として、救急活動を項目化し、「ウツタイン様式」と呼ばれる統計調査を使用し、比較検証を実施しています。2005年からは総務省消防庁が全国統一してこの様式による統計調査を実施しており、全国的な比較検証が可能となりました。この様式から抽出したデータを下に、全国と札幌の現況を比較、検討すると、札幌はいずれも高い生存率や社会復帰率を示していることがわかります。また、母数は少ないですが、早期に除細動を行うことにより、より高い救命効果があることが実証されています。早い通報、早い応急手当、早いAED、早い救命処置に高い救命効果があります。当市では応急手当普及啓発事業について推進しています。平成6年からは市内生産人口の20%にあたる26万人を目標に各種講習会を実施し、累計ですが平成22年4月現在、28万人近い市民の方が、講習を受講しています。また、平成18年からは、応急手当講習等の受講者が勤務する、市内920のAEDが設置されている事業所は、応急手当協力施設として「さっぽろ救急サポーター事業」に参画いただいております。近年、数は少ないですが、一般の方によるAEDの奏功事例も報告されています。当市では、市内54の消防隊にもAEDを積載し、心疾患等が強く疑われる心肺停止症例等に出動し、救急隊と連携した活動を実施しています。さらに、平成7年10月からは、市立札幌病院横に救急ワークステーションを設置し、救急業務高度化に対応し、救急救命士の生涯教育や現場に医師を派遣するドクターカー業務等に対応しています。ヘリコプターでの救急搬送についても、年間236件有り、より迅速な病院搬送を行い、早い救命処置につなげています。救急業務は、早い通報、早い応急手当、早いAED、早い救命処置といった救命の連鎖のひとつに過ぎませんが、すべての因子に関与し、高い救命効果を目指しています。
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4.札幌市の急性心筋梗塞の実態とACSネットワークの立ち上げ
手稲渓仁会病院循環器内科部長 村上 弘則

普段から循環器救急患者を受け入れている札幌市内の大学や病院の循環器内科医が集まって、2001年に「臨床心臓血管病研究会」という組織を立ち上げました。その会で2003年に発生した札幌市の急性心筋梗塞の実態を調べました。当時、地方都市や、一定地域内での急性心筋梗塞発生数の調査報告はありましたが、札幌市の様に人口150万人を超える大都市での急性心筋梗塞の発症実数調査はありませんでした。 2003年当時の医療環境を振り返ってみると、急性心筋梗塞を含む冠動脈疾患予防の薬剤(アスピリン、脂質異常改善薬など)が一般的に使用されて久しく、急性心筋梗塞に対する緊急カテーテル治療も普通の診療行為となり、札幌市医師を中心とする救急体制もすでに確立されていました。以上から、調査前は急性心筋梗塞の発症実数、及び、死亡率は低いと予想していました。しかし、実際に調査すると、札幌市の急性心筋梗塞発症率は決して低くはなく、さらに、私達を驚かせた事実は、札幌市の急性心筋梗塞による死亡率(12%)の高さでした。東京都には東京CCUネットワークという循環器救急患者に対応する循環器救急病院の素晴らしいシステムがあり、1978年から活動しています。そちらのデータを見ると、札幌市の急性心筋梗塞死亡率12%は、なんと東京都の1990年代の死亡率に相当します。札幌市はこんなに環境が整っているのに、なぜ死亡率が高いのか?それが私達の共通の疑問でした。もう一つ私達を驚かせた事実は、急性心筋梗塞を発症したにもかかわらず、約半数の方が自力で病院を受診されていたことです。急性心筋梗塞で生死を分けるのは、発症から治療開始までの時間です。発症後短時間で治療を開始するには当番病院の絶対数が足りないと私達は考えました。また、自力で病院を受診された方は、治療開始時間が遅れ、死亡率の増加につながったと思われます。この問題の解決のため、2009年から札幌市医師会、札幌市保健局、札幌市消防局の皆さんと真剣に協議を重ね、現在の札幌市二次救急当番システムをさらに拡充する形で、循環器救急対応病院を札幌市の各ブロックに配置する札幌市ACSネットワークを立ち上げました。この新しいシステムは、1)短時間での病院搬入、2)早期治療開始による死亡率低減、3)必ず受け入れる体制作り、4)地域住民への啓発活動の企画・実行により、全ての循環器救急疾患の救命率の改善を目指しています。私達は2010年4月に産声を上げたばかりの組織で、まだまだ問題山積ですが、何より参加病院全てが強い意志で循環器救急患者を早期に救おうと努力しています。皆様の温かいご理解、ご指導と応援をどうぞ宜しくお願い致します。
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5.行政・北海道の立場から
北海道保健福祉部健康安全局 医療参事 山口 亮

北海道は平成20年3月に北海道医療計画を策定した。その中では、がん、脳卒中、糖尿病、そして急性心筋梗塞の4つの生活習慣病について地域の医療機関が役割分担し相互に連携することにより、発症から入院そして在宅等へ復帰する切れ目のない医療連携体制を構築することとしている。急性心筋梗塞は、道民の死因の第2位であり、急性期といわれる発作直後の診療を速やかに受けることができる体制づくり、また、その後の再発を予防する取り組みをすすめる必要性があるとされている。北海道では、急性心筋梗塞対策を進めるにあたり、昨年度と今年度の2年間で全道の急性期医療を担う医療機関等の協力を得て「急性期医療実態調査」を行うこととした。今回は中間報告を速報として報告する。調査結果からは午前中に自宅で発症する例が多いこと、男性は壮年期の発症が女性に比べて多いこと、救急車で搬送されることが多いこと等が分かったが、発症時に救命処置が行われた事例が非常に少なかったこと等、課題も何点か浮き彫りになった。今後の対策は、今年度実施結果も合せて検討する予定であるが、発症予防のための生活習慣の改善や発作時の対処方法等の学習が必要であること、慢性期の健康管理も重要であること等を伝えていきたい。
上の講演のスライドをpdfファイルで見る。(ファイルサイズが大きいので少し時間がかかります。)


専門用語・略語解説(文責:北海道医療センター循環器内科 竹中 孝)

ACS(acute coronary syndrome),急性冠症候群
冠は、心臓の筋肉に酸素と栄養を送っている血管である冠動脈のこと。不安定狭心症・急性心筋梗塞・冠動脈閉塞による突然死は、冠動脈壁にできたプラーク(脂肪を主体とする粥状の物質からなる、ドーム状のもりあがり)が破れて、そこに血栓が形成されることが要因であると解かってきました。プラーク破綻・血栓形成により心筋の血流が減少・途絶する不安定狭心症・急性心筋梗塞・心臓突然死は、共通の病態であることから、急性冠症候群として一元的に取り扱われるようになりました。

AED(automated external defibrillator):自動体外式除細動器
心室細動になった心臓に対して電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器。2004年より医療従事者ではない一般市民でも使用できるようになりました。

バイスタンダー
救急現場に居合わせた人(発見者、同伴者等)。

Brugada(ブルガダ)症候群
特徴的な心電図を呈し、突然心室細動を生じる心疾患。失神をくり返したり、突然死に至る場合があります。ブルガダは報告したスペイン人医師の名前。

CCU(coronary care unit):冠動脈疾患管理室
急性冠症候群などの重症な急性期心臓病患者さんを収容し、厳重な監視下に治療看護する部門。

DC(direct current defibrillation),直流除細動
心臓に電気ショック(直流通電)を行い、心室細動などを止めること。

ICD(implantable cardioverter defibrillator),植え込み型除細動器
心室細動などの致死的不整脈を治療する、体内埋め込み式の自動除細動器。

VF(Ventricular Fibrillation),心室細動
心臓が不規則に細かくけいれんし、血液を流すポンプ機能を失った状態。血圧はほぼゼロとなるため、意識は消失し、そのまま続けば死に至ります。心筋梗塞の急性期や心不全の末期などに起こり、自然におさまることはまれです。

誰もが救命処置できるようになりました。

AED(自動体外式除細動器)で救える命があります。
もし、意識を失って倒れている人を見かけたら、あなたはどうしますか?
たとえ心肺が停止していても、AEDがあれば、あなたの力で救命することができます。
国内における病院外での心臓突然死は非常に多く、その7?8割が心室細動と呼ばれる突然の不整脈で、心臓が痙攣し全身に送血できない危険な状態です。心臓が痙攣すると心肺停止状態になり、そのまま10分間放置されると生存退院率が数%になります。救命率を上げるには、その場に居合わせた人が心臓の痙攣を止めて心肺蘇生法を行うことが不可欠なのです。AED(Automated External Defi brillator)は『自動体外式除細動器』のことで、除細動とは細動(痙攣)を除くという意味。電気ショックで心臓の痙攣を止める医療機器です。誰もが救急現場で簡単に操作できるように作られています。AEDの使い方を知っていると、「もしもの時」に役立ちます。
札幌市防災協会で救命講習会の申し込みを受け付けていますので、ぜひ受講しましょう。
またAEDの詳細については札幌市消防局サイトが有用です。
札幌市消防局のAEDの解説ページへのリンク

運営事務局

名称 札幌市ACSネットワーク事務局
設立 平成22年4月1日
住所 〒003-0809 札幌市白石区菊水9条3丁目1-17
連絡先 Tel (011) 788-3046 Fax (011) 788-3045

R2年参加病院(順不同)

現在 札幌市を4地区に分けて毎日4病院が当番病院となり、従来の呼吸器・循環器2次救急の当番病院とあわせて5病院が札幌市民の循環器急性疾患をカバーしております。

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